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2011/10/02

中日高/孤高の名峰1839峰~第2話~

20110927_1839_059 2011年9月27日

20110927_1839 コイカクピーク ・・・05:00
1,560mテン場 ・・・・05:30
ヤオロの窓  ・・・・06:00
ヤオロマップ ・・・・07:00
1839峰 ・・・・・09:50・10:20
ヤオロマップ ・・・・12:45・13:00
コイカクピーク ・・・15:20
登り4時間50分・下り4時間45分

夜半は思いのほか風が強くテントがかなり音をたてて揺れていた。何度も目が覚める。3時頃に外を見ると風はあるが満天の星空。ちょうど新月だったのでものすごくきれいな星だった。「このまま晴れて風が収まってくれればいいな。」と思いながらもう少し寝ることにする。

まだ明るくもならない4時に寒くて目が覚める。風は弱まっていた。後で先行者に聞いた話だとこの時の気温は3℃だったそうだ。今日の日の出はAM5時15分。パンにコンデンスミルクをかけて軽く朝食を済ませる。温かいコンソメスープで体を温め、入念にストレッチをしてからスポルティバの登山靴を履く。ここでいつもは沢に使うスパッツを夏靴にはじめて使う。これは今後あるハイマツ漕ぎには有効と考えた作戦だ。
20110927_1839_018 足元をすっきりさせ、さらに見えにくい足元をハイマツから守るためである。
20110927_1839_019 東には日は出ていないが薄明るくなった空が見え、南西の1839峰は濃紺の闇に黒く浮かび上がっていた。

20110927_1839_028 スタートはまだ星も見えたが歩き始めてすぐに徐々に明るくなり始めた。空は雲ひとつない好天だ。
20110927_1839_038 ちょうど1,560m手前で日の出が確認できた。だんだん明るくなってついに登った朝日はヤオロのピークを朱に染める。
20110927_1839_040 ヤオロの窓付近には快適そうなテン場がある。ただ、雨が降ったら上からの雨水が直撃しそうな場所だ。
20110927_1839_043 窓は切り立った岩場とガレ場を確認できたが、思っていたほど恐怖感のある場所ではなかった。

20110927_1839_062 ヤオロに着くとライペンの小さなオレンジの一人用テントがあった。そのほかにも3張りくらいはテントが張れそうだ。先行者はとっくに出発したようでヤオロのピークの静かだった。
20110927_1839_066 ここからはルベツネ、ぺテガリに続く稜線を眺める。ぺテガリの奥にも南日高の山々が見わたせた。

20110927_1839_072 ここからが一番大変なルートと気を引き締めスタートする。
20110927_1839_074 下り始めるとまたすぐにテンバがある。ここも景色がよさそうだ。

20110927_1839_076 20110927_1839_077 20110927_1839_085 地図だけ見ると高低差も無く時間がかからなさそうだが実際はハイマツ、笹、小さな木が踏み後を隠している。一時期よりは歩きやすくなったという。確かにハイマツは鋸で切られ手入れが施されているが、完全に歩きやすくなっているわけではない。
20110927_1839_084 そんな中歩いていると右太もも外側にきった切り株が思いっきり当たった。そんなことがよくある。ハイマツの抵抗がジャブのように徐々に体力を奪いつつ、時間を掛けさせる。

20110927_1839_087 ヤオロから半分くらい来た頃に先行者が戻ってきた。なんと女の子だ。昨日はヤオロに泊まって今日下山するという。「凄い!山ガールというよりは山岳ガールだな。・・・」お互いに今日の好天を喜びいい山行を祈願して分かれた。

20110927_1839_090 それにしても登り返しが多いルートだ。何度も上り下りを繰り返しいよいよ最後のピークに着いたかと思ったら、その先にさらにピークがあった。
20110927_1839_089 左にはサツシビチャリ川のナメが見える。1839峰の急登を間近に望む。右には名無しの沢が見える。
20110927_1839_101 仲間に名無し沢から1839峰をやった人がいるが、今では取り付きだけでも2,3日かかりそうだ。いってみた行きもするが・・・。ちょっとムリっぽいかな。

20110927_1839_098 さて、最後の急登は手を使わないと登られないくらい急だ。岩と土のミックスでかなり注意が必要な場所だ。ここを登りきるとピークは間もなくだ。

20110927_1839_105 ハンディカメラに電源スイッチをいれ歩き始めて間もなく到着。息を切らしながらついに念願のピークにたった。小さくてかわいい黒い看板があった。予定の5時間弱の時間。ほぼ予定通りのタイムだった。
20110927_1839_104 360度の大パノラマは遮るものはない。今まで歩いてきた稜線とカムエク、北日高の山々。
20110927_1839_096 南日高の山々。7月に行ったイドンナップもよく見える。しばらく黙って眺めている。
20110927_1839_109 ふとパプマルさんに連絡がしたくなったので携帯Dを取り出すと圏外にあらず。ショートメールで「1839山頂」。と打った。すぐに返事がきて「おめでとう・・」。第一報はやはりパプマルさんだった。
パンを2枚コンデンスミルクで食べて30分ゆっくりした後下山開始。

20110927_1839_110 下り始めると昨日の先行者で今日は後から来ている2人が見えた。尾根頭でテン泊していた内地の二人組だ。すれ違う時にどこから来たとか色々話をした。二人とも誠実そうで好青年の印象だった。

20110927_1839_114 帰りは登り時には感じなかった疲労感がどっとでてきて止まる時間が長くなってきた。ハイマツジャブが効いてきたのだ。というか普段歩いていない付けが回ってきたのだろう。確かに今月は3回岩登りに行っているので久々の山ということになる。しかもロングコースはさらに久々だ。
20110927_1839_122 はじめは1時間置きの休憩も30置き、15分置き。終いには歩く時間よりも休んでいる時間が長くなっているんじゃないか?というくらい休んだ。ヤオロに着いた時はやや雲が出始め1839とヤオロは雲に覆われた。
20110927_1839_138 到着は3時を過ぎてしまった。予定の10時間は少しオーバーだ。本当は8時間かと思っていたが。まぁいいか。テントで足を確認するとスパッツ作戦のおかげでスネが大丈夫だった。その代わり膝と太ももは青アザが出来ていた。特に右太ももにはハートの形のちょっと恥ずかしい後が残ってしまった。

ウメサワーを飲んでしまうともの凄い睡魔にやられてしまった。休んでいると17時になってしまった。すると内地の二人が帰ってきた。「今戻りました~」と声を掛けられ返事をする。「お帰りなさ~い」表に出る元気もなくテントの中で失礼をした。日没ぎりでたっぷり1839を満喫したようだ。

爆睡後目覚めたのは20時。腹が減ったので中華丼を作って食べた。テントは快適で昨日よりも温かく過ごしやすかった。空は星もきれいで、風もなく文句のつけようがない1日だった。いままで6,7回も中止した山行がやっと報われたと思った・・・。
今回はこられなかったパプマルさんには悪いが、本当にいい山行だった。今度一緒に来ることにしよう。

満腹になるとなぜかまた眠くなる・・・。
明日は下山だ。天気もよくなりそうだ。

~~つづく~~

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コメント

第2幕楽しませて頂きました。

そして懐かしく思い出して隊長の感動が伝わって来ます。夏頭、1560コル、ヤオロの窓と3箇所にテントを張ったことも失敗と教訓が導く1839峰への成功・・・

続きも楽しみです。

投稿: エバ | 2011/10/02 23:42

エバさん

いい山ですね~
大変大変と聞いていた割に想像していたよりは歩きやすかったです。7月のイドンに続く日高の魅力にどっぷりでした~ヽ(´▽`)/

投稿: パッポ | 2011/10/03 07:33

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