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2008/07/18

壮絶なる エサオマントッタベツ岳

080714_esaomant_100080714_esaoman  7月15日16日
2日目
4時起床。外は薄暗いが小鳥の声で目が覚める。
一番早起きだ!α米にお湯を入れコーヒーを飲んでいると後から起きてきたM川さんがもうご飯を食べている。昨日から水を入れておいたそうだ。なんと効率的な。今度やってみよ。
身支度も終え5時出発。外は快晴。なんとも気持ちがいい。どんどん遡るに連れ渓相も変わっていく。気持ちいい。楽しい。やっぱ夏は沢だな。1時間ほどで札幌のガイドさんたちのテンバに着いた。彼らももう出発したようだ。
080714_esaomant_056080714_esaomant_051080714_esaomant_031   歩いていると突然エサオマントッタベツ岳の頂上が顔を出す。カール上部の残雪も見える。皆歓喜する。「遠いなぁ~~」。

080714_esaomant_075080714_esaomant_068080714_esaomant_088   2つ目の大きな出会いを右に入るとやがて5mほどの滝が現れる。このあたりから花も目立ってくる。ヨツバシオガマ、キンバイソウ。

080714_esaomant_079080714_esaomant_082080714_esaomant_084   そして傾斜もきつくなってくると高低差数百メートルにもなる巨大な滑滝(ナメタキ)が現れる。ここは圧巻だ。降りるのも大変そうだ。ここで4時間を越えた。何人かは体力的にきつそうになってきた。5時間かけて何とか北東カールに到着。カールには先行していた札幌ガイドさん一行の一人が待っていた。この時はピーク付近は雲がかかりどんよりとした感じだった。

080714_esaomant_090080714_esaomant_091080714_esaomant_097   ここでピークに行く人と下山チームに分かれた。カールからは南側のルンゼに取りつき尾根を目指すが急で険しい。踏み後はあるといえばあるが明瞭ではない為初めの取りつきが難しい。いろんな踏み後が点在しているので間違わないようによく探した方がいい。尾根からは多少の登り返しはあるが平坦なトラバースコースとハイ松漕ぎを強いられるが日高と思えば当たり前のこと。何度もスネやひざをハイ松にぶつけながらも漕ぐ漕ぐ。一瞬私たちにお祝いをしているかのようにエサオマンのピークが顔を出す。南側は完璧晴れているのに残念である。
080714_esaomant_103080714_esaomant_108_2080714_esaomant_085   ちょうど12時にピークに立つ。ペースが遅かったので半分あきらめたが結局8人全員がピークを踏んだ。12時半に下山開始すようとした時、待っていたかのように山の神様のいたずらで雨が降ってきた。山は一気に雲に覆われ小雨と呼べる物ではなかった。

080714_esaomant_104080714_esaomant_093080714_esaomant_087   結果的に下山もペースは上がらず増水の為迂回路を探しつつ、慎重な渡渉に努めた。
何度かビバークもありうると考えながらも皆に不安を与えないように配慮し、「あともう少し」と励まし続けた。札幌のガイドさんたちのキャンプに着いた時あと1時間という安堵感。
話もできて皆かなり落ち着けたようだ。しかし日没も迫り川も増水ということで安心は出来ない。多くの人はいたるところで膝を付き、転びそうになったり。クタクタになっているのがわかる。ベースキャンプが見えたときは涙が出るほどうれしかった。それでもなんとか日没ぎりぎりの19時少しまわった時にベースキャンプにたどりついた。

なんと14時間もの超時間にわたる壮絶な山行になった。皆で握手握手。待っていてくれた人たちもどれほど心配したことだろうか。とにかく全員無事に下山できたことが何よりも良かった。大変勉強にもなり、記憶に残る山になった。私はこの山を一生忘れないだろう。2日目もM川さんに梅サワーをもらい爆睡。ZZzzz

3日目
今日も1番に小鳥のさえずりで目を覚ます。川は昨日の増水がうそのように減水していた。空も徐々に青さを増して快晴になった。朝はそうめんを食べて帰る。晴天のなか帰るのももったいないがそ、れぞれの思いを抱いて重いザックを背負う。

(ピークから後半はカメラが壊れてしまい写真が撮れませんでした。やっぱ防水かな・・)

途中、嵐山のお風呂によって汗を流し軽い打ち上げをする。日高の道の駅に寄った時、車から降りて歩き出す我々のほとんどが足を引きずっていたのを見た時は苦笑した。

もちろん3日目も爆睡ZZzzzsleepy

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コメント

えーー!大変そうですが、とても心に残る壮絶山行を行っていたのですね。
無事戻ってきて良かった、良かったcrying
これは爆睡しちゃいますね。
皆さんお疲れ様でした。
仲間ってやっぱり良いな~~。

投稿: ジョージ | 2008/07/18 22:58

ジョージさん

いやいや楽しかった楽しかった。

終わってみると壮絶でしたがいい経験で勉強になりました。沢登りは面白いです。
危険も多いですけど。

投稿: パッポ | 2008/07/18 23:18

お疲れ様でした。
致命的なトラブルなど無くてなによりです。
14時間ですか~大変でしたね。
わたしも過去3回くらいやらかしましたがその時は決まって夕日が凄く綺麗で残酷、と思い滑り込みました。

チームワークに乾杯です。

投稿: 激動侯爵 | 2008/07/19 00:30

隊長、お疲れ様でした。

壮絶な遡行物語、状況が手に取るように浮かんできます。ガケノ沢出合をベースにして日帰りの遡行だったんですね。参加された仲間の皆さんも14時間は正に壮絶だったでしょうね。本当にお疲れ様でした。
 行った者しか分からない、行った者しか感じられないそれぞれの山行や眺望、達成感、充実感などですが隊長のブログを拝見していると行った事がなくてもその感動が伝わって来るようですよ。
 夏は沢登り、そして日高は最高ですね。

エサオマン沢紀行懐かしく、楽しく拝見しました。ありがとう。

投稿: eba chan | 2008/07/19 07:03

激動侯爵さん

3回も経験あるとは厳しい山行を行っていらしたんですね。
疲れ果てている時の夕日のすばらしさは疲れも吹き飛びそうですね。

今回はいい勉強になった山行でした。

投稿: パッポ | 2008/07/19 07:51

Ebaさん

いやはや笑ってください^^
Ebaさんの事前情報もあり結構すんなりとルートどりは問題なく登れました。
ありがとうございます。

いや~日高
いいですね。また日高の魅力にはまってしまいました。V^^)

投稿: パッポ | 2008/07/19 07:54

憧れの山「芦別岳と夕張岳」登ってまいりました。
折角の山もお天気がいまいちでしたがそれでも、楽しい16名の大所帯での山行で2班に別れ山を楽しむゆとりなど無く、皆さんについて行くのがヤットコサでした。coldsweats01
あれれ~「エリオマントッタベツ岳」見てましたら、大変お世話になったM越さんでは、
夕張岳は来月また主人と温泉も入れてゆっくり登る事にしました。

投稿: メイ | 2008/07/23 11:45

メイさん

北海道山行お疲れさまでした。
天気はイマイチだったようですが、花の夕張岳、キレットの絶景芦別といい山を堪能された事と思います。M越さんI藤さんとはエサオマンご一緒させていただきました。
タフな二人には毎度頭が下がります。

8月末はできれはパプマルさんと日高を狙っておりますがどうなる事やら・・・^^

投稿: パッポ | 2008/07/23 18:26

やっぱりhappy01M越さんでしたか!!
芦別を下ってキャンプ場の管理人サンたちのプライベートのお風呂場を拝借、M越さんと背中を流し合いました。
よろしくお伝えください。

投稿: メイ | 2008/07/23 20:07

メイさん


は~いM越さんに伝えておきます^^

ところで
大丈夫ですか~~
8の戸の結構揺れたみたいですけど・・・

投稿: パッポ | 2008/07/24 07:58

ご心配ありがとうございます。

我家は、マンションの8階なんでかなり揺れました。なんで食器は全滅、温水器がやられまして、まだ修理か買い替えなのか分りません。毎日ポリタンクで8階まで運んでいます。体力づくりに良いですかね。
って、冗談が言えてますので大丈夫です。

怪我がないことが何よりと思っています。

投稿: めい | 2008/07/26 17:41

メイさん

震度6なんて体験ありません。
ともかくご無事で何よりです。

深夜にさぞ怖い思いをしたことでしょう。
食器や温水器の故障ですんである意味よかったと思います。

私が以前住んでいた奥尻の南西沖地震のときの惨事の悲惨な映像は今だ忘れられません。地震は怖いです。

投稿: パッポ | 2008/07/26 18:18

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